弁護士ドットコムニュースさんによるインタビューが、Yahoo!ニュースに掲載されました。
弁護士になり、辞め、そして僧侶として生活していくことになった経緯は、これまでのインタビューや講演でもお話ししていますが、「人は何を拠り所にすればよいのだろうか」という問いについては、初めて私なりの回答をお話ししました。
人は何を拠り所にすればよいのだろうか。
「すべて、絶対というものはありません。すべては常に変わりうる。それは、物事の捉え方が一つではなく、いろいろな捉え方ができるということです。
『われわれは何々をすべきだ』と言われるかもしれないけれども、本当にそうなのか。そうじゃない可能性を認めているのが、仏教ではないかと思っています。
たとえば、『遅刻すべきではない』というのは、たしかにそうなのですが、遅刻をしてしまった人には何か理由があるのかもしれない。心身の問題があって、朝は起きられないのかもしれない。あるいは、世話をしなければならない子どもやおじいちゃんおばあちゃんがいるのかもしれない。
だから『べき』というのは短絡的だと考えています。
『遅刻すべきではない』と言うとき、相手だけではなく、自分自身も拘束して苦しめているわけです。
だったら、正義を振りかざすのではなく、いろいろなものの見方ができるように変わっていく。一緒にどうしたらいいのかということを作っていくことができればと思っています」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ac85aa8b14886ff070ec39caf3e686800aee96d
いかがでしょうか。記事の本文もぜひご一読いただければ幸いです。
弁護士時代からよく目にしていた弁護士ドットコムさんにご取材いただけたこと、とても光栄でした。取材をしてくださった猪谷千香さんありがとうございました。
元の記事はこちら。
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